「一家に一人、セラピストがいる」この目標を掲げて立ち上げたハッピータッチは、私自身がセラピストとして活動をしていた時の経験がベースになっています。化粧品会社の美容部員として働いていた時、担当していたお客様の皮膚トラブルを改善させる目的でリンパマッサージのスキルを習得。これをお客様に施術していく過程のなかで、マッサージにはカラダだけでなく、心のコリをほぐす力があることがわかったのです。心のコリ…それは、悩みから生まれるものですが、その悩みを「対面で言葉を交わす会話」で引き出すことは難しいものです。それが、「カラダを触りながら言葉を交わす会話」になると、距離が近くなり、親しみや安らぎが生まれ、心の奥深くにまでアプローチすることができるのです。同じ“話す”ということでも、対面とカラダに触れながらとではコミュニケーションの質が全く違うものだと気付きました。 そして、もう一つわかったこと。それは、マッサージをする側も満たされるということ。施術を受けることで、心のコリまでほぐれて癒しを得る。その気持ちが感謝となってセラピストに響き、この上ない充実感を得る。この幸せの連鎖です。 人と人との関係性がどんどん希薄になっていくこの時代だからこそ、あえて「カラダに触れるコミュニケーション」を使って、この幸せの連鎖を広げていきたいのです。家族の一人が、疲れたカラダをほぐしながら話を聞いてあげることができる。そんな家族が増えれば、社会も優しさや幸せに包まれていくことでしょう。そのきっかけにハッピータッチが関わることで、多くの人が大切な誰かを幸せにする社会づくりの一助になればと願っています。